フリーランスとして独立したら目標を設定することが大切です。どんな社会貢献をするかという理念としての目標は必要でしょうし、自分のスキルアップの目標も必要でしょう。そういった目標の一つに資金の効率化があります。フリーであっても、自分はその事業の経営者です。どんなに理念が立派でも資金がショートしてしまったら続けることができません。融資を受けて凌ぐこともある程度は可能でしょうが、限界があります。つまり、事業に投入できる資金は有限で、限られた資金を有効活用することが大切なのです。

資金の効率化は、売上げ回収サイトを短くして支払いサイトを長くする、もしくは無駄な支出を減らすことで実現できますが、サイト変更は相手が法人で自分が個人事業だと困難な場合が多いでしょう。そうなると支出を減らすことが目標となります。必要経費の無駄をなくすのは事業の一環ですから真剣に取り組みやすいでしょうが、盲点になるのが節税です。その節税の切り札となるのが青色申告による確定申告なのです。

青色申告によって青色申告特別控除65万円が得られることは有名ですが、その他にも貸倒引当金の設定や棚卸資産の低価法による評価、固定資産の特別償却や事業損失の繰越控除と繰り戻し還付も可能になります。家族にフルタイムで仕事をしてもらう場合は、その給料を必要経費にできます。資金効率化の観点から考えると、青色申告での確定申告で節税対策を図ることが一番ベストだと言えるでしょう。